1976年の挫折とジョニ・ミッチェル

1976年ジョニ・ミッチェルのこの曲を聴いていた

外は吹雪いていたが、部屋は暖かで静かにこの曲が流れていた

この時までにぼくは多くのものを捨ててきた

一番大事なものも捨ててきたのでこころが寒かった

ジョニ・ミッチェルの寂しい歌声に、

かろうじて気力を乗せていた

1976年に本格的に挫折し、追い詰められていた

友達や仲間はそれぞれの場所に帰って行った

誰もいなくなった場所に一人で残り続けたのが

死ぬほど寒くなっていた原因だったことに

ずいぶん後になってから気づいた

外はずっと吹雪いていた

モノクロの世界にジョニ・ミッチェルがよく響いた

今はこの過去に土台を作ることができている。底と言ってしまえば間違いなく自分と一致できて、一切の過去が豊かに蘇る。間違いの旅ではあったけれど、その分崩れにくい保塁ができたと思っている。

https://www.youtube.com/watch?v=6If65D_DXS4

1968読書会

ボブ・ディランやPPMが反戦歌を歌いストーンズだって「黒くぬれ」でベトナム反戦のメッセージを送ったが、中学生だったぼくは歌詞を理解できなかった。政治は街頭デモが鮮烈だったけれど、文化革命というより大きな文脈で語られ、政治に無関心な人もその時代の雰囲気に呑まれていた。大学をドロップアウトして日雇い労働者になったり、ヒッピーになって一生幻想を彷徨い続ける詩人たちもいたんだ、今では信じられないけれどね。

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